美術

備前焼 金重多門 初個展(岡山天満屋)

金重素山の孫 父は愫。 新人らしいベーシックな出展(品揃え)構成。個性を意識しながらも基本に忠実に作られた作品、小ぶりな茶碗の手取り(重量感も含めて)は素晴らしい。大変良い土が使われており、焼きあがりも流石金重家・・・文句なし。ぐい呑み、茶…

偉大な作家・・・岡鹿之助 ほか・ 岡山天満屋:小さな名品展

小画廊だからであろう 新聞の広告にもほんの一行の広告。 でも何か惹かれるものがあって出かけてみた。 そこには小品であれ平素まちかに見ることの出来ない作品がづらり。 そこには岡鹿之助、三岸節子等々工芸では人間国宝の作品が所狭しと陳列してある。 目…

metal works「ORABU」平田敦司 彫刻

岡山天神山プラザで本日まで開催された、美術家協会展。 中でも圧巻の力作、彫刻「ORABU」平田敦司作はテクニックは然ることながら、醸しだすエネルギーは見るものをして圧倒する作品。 先生自体今後この手法での展開を考えているとの事。

Happy Happy Happy 展 野村直城

広島県府中市にあるAREA Gallery 出野村直城さんの作品展に行って来ました。こんな事を言っては失礼ですが府中の田舎にこんなギャラリーあるのかと驚かされる素晴らしいぎゃらりー。そこに幸せ一杯の表現をされた焼物の作品。 岡山から広島県府中市まで高速…

国吉康雄 映画化 住民説明会

今日、国安康雄の出生地である 岡山市出石町で国安康雄(画家)の生い立ちを映画化する説明会が行われた。 特に住民の盛り上がりと協力を求められた。 これから我々住民も応えるべく、体制を整えていくつもり。 今日5月14日はたまたま国吉康雄の命日とな…

恋する河童

家から三軒目に出来ている「アートスペース油亀」。 そこで昨日から行われている作品展示。 山西寿雄さん 10年近く前、三四郎と言う喫茶で初めて作品に出会っている、それは河童の絵(シュルレアリスム)でした。 6~7年前から陶土の手捻り(余技)で河…

篆刻刀

あることに使う印鑑が必要となった。 ここ十年 篆刻にはご無沙汰だったが必要に迫られて、仕舞い込んでいた篆刻用具箱を取り出した。 篆刻刀にも色々あるようだが、この篆刻刀はスエーデン鋼でその中でも最もハードな鋼とのことで、自慢の刀なのです。 実は…

天才か妖怪か 河鍋暁斎

河鍋暁斎 幕末に大活躍した画家で58歳で生涯を終えた人だが、その画業は並みの画家なら100年かけても消化出来ないだろう高い質と量を生み出し後世に残していると聞きました。 今日 京都国立博物館に一日張り付いてその画業を堪能させて頂いて来ましたが…

桑野刀剣鍛錬道場 備前『小刀』制作

火作りされた刀身をセンや鑢で綿密に整え、刃紋を作るための焼刃土を置き(塗り)鞴を使って焼入れをするという工程。 最後の研ぎは本職に依頼するのだが、朝9時30分から午後7時までぶっ通しの作業。疲れ果てたが初めての小刀制作は日本の誇る伝統工芸の…

書道家 浅野五牛の「春」

岡山書壇を代表する浅野五牛氏 亡くなられて10年近くになる。 戦後 芸術の各分野で自由な表現を求める活動が活発に沸き起こった時代 先頭に立って活躍なさった書道家で、その豪快な筆致は炎の書家とも言われて親しまれ、いまだに慕う人が多くおられるとい…

坂田一夫 展

絵画の世界では、今日の前衛は明日の後衛といわれるほど厳しい世界。 坂田一夫は 生涯前衛であり続けたと評価される稀有の画家。 坂田一夫の絵を見る限り「これは何の絵」とか「解らん」という言葉はタブーとされている。 私は草分けという言葉より、前衛の…

細川護煕 数寄の世界展

性格が出ているのか、揮毫(書軸)も陶芸作品も全般的に優しさを感じさせる。 陶芸は茶陶中心であり 今は名品の倣いをやっていらっしゃる。おそらくそのうちご自分の個性作品が出てくるのではないでしょうか。 それにしてもお筆の上手なのには驚きました。ぜ…

安宅英一の眼

昨日、35度という酷暑の中、ちょっと足を伸ばして、5年ぶりの東洋陶磁美術館。 これまで眼にしていないコレクションも何点かあって新鮮。 東洋陶磁のコレクションでは質の面で世界一と言われるが・・・納得がいく。 ここ それに

私はダリでしょう

日展を見た直後などに見る絵ではないね。 おかげで日展(印象)が吹っ飛んでしまった。 ダリの難解な絵が音声ガイドのお陰で少しは理解できたかも。 また原爆に影響を受けたと言う絵あたりも、見所あった。 いい展覧会だった。

柳沢淑郎先生の絵 上野開催最終展/日展

日展始まって以来99年目、上野「東京都美術館」での最後の展覧会。 日展評議員、審査委員 柳沢淑郎先生の絵、 遺作出品になっていた。長年日展に行くたびに目を楽しませてくれた女性の大作。これから新作が無いのだと思うと大変寂しい。 時の流れをいやお…

【サクラ】 花吹 花降る 有元利夫 展

彼の絵は 春見たい 絵ですね。 この秋には地元近くで展覧会があるが・・・。 花降る春 京都、 今日が展覧会最終日。 待てませんでした、京都まで出かけ 見ました 。 花びら舞いました。 写真は「春の少女」 降るあやかしの花びらに包まれて

世界に例をみないレプリカの大群・世界の誇れる陶板転写技術・世界の名画が一堂に

レプリカとはいえ臨場感ある展示環境。前代未聞の構想。 古代から現代までの至宝絵画1074点。全て原寸大。 圧巻。 今日は全体の三分の一しか見ることが出来なかった。 欧州や米国で本物を(大半)見ているが、それを再び思い起こしてくれ、感動すらあっ…

八木一夫展

「オブジェ焼き」 「黒陶」 「内面の世界 造形」 初期から晩年までの作品300点の展示 圧巻 これまで八木一夫展と聞けば、どこであっても駆けつけた、でもこれほどの回顧展、見たこと無い。 初めて目にするもの百点余。 325ページの図録もすごい。 本日…

香雪美術館 秋期展

桃山時代、一つの文化の創造者と言って過言でない 千利休。後世へ偉大な道を打ち立て 現代においても美と内なる精神のありようを示してなお憚らない 茶の湯の世界の大成者。 この秋期展は 利休の所持した品々や 桃山時代の名品のいくつかが 利休の真筆になる…

猪熊弦一郎現代美術館

美術館といえば、街の文化ゾーンの中心であるとか、緑の環境の中に立つ建物と言う印象があるが、駅前直近の喧騒の中に立地すると言う美術館が・・・これ。 建築設計家の谷口吉生氏はここに全く違和感を感じさせない美術館を作ってしまった。 常設されるカラ…

船越桂展

一体として、観る人を見つめる眼を持たないこの彫刻。 目を逸らしているような、覗き込まれているような、遠くを見つめているような、悟りきっているような、諦めているような、それでいて澄んだ眼差し。 30数体が迫り来る 一日でした。 写真<雲の庭>=…

灯屋十兵衛

安らぎすら覚える「小灯し」 植物素材を使って 素材のもつ造形の面白さや色彩の美しさを際立たせた 小さな灯 和みの灯。 ほおずきの得も言えぬ赤味。ほっとさせてくれます。 作家の方とお話したが、精神空間を作り出したい 人間も自然の一部であることを知っ…

兵庫県立美術館・「萩」岡田三郎助

今日始めてここを訪れました。 『岡田三郎助』の[萩]が目的でした。 箱(建物)は「安忠(あんただ)」さんの設計によるものですが、 もともと彼の作品はどれも少しごちゃごちゃしているなと 私は感じていました。 特にこの美術館は直線 傾斜 曲線 円形が微…

楽焼き

千利休がかわら職人長次郎を指導して作らせたのが始めだという。 素地土、化粧土、釉薬(うわぐすり)、この三つが素焼きで変化、化粧で変化、本焼きで変化、化け物と遊んでいるようなもの。 赤楽を焼くつもりが、真っ黒に上がったりする。でもこれを黒楽と…

鍛金 伊藤廣利の世界

芸大教授であった 創造性を高く評価される鍛金家 伊藤廣利先生。 東京藝術大学 大学美術館 陳列館で展観中。 目を見張る スケールの大きい 創造性豊かな作品が 85点。 ただ早世が惜しまれます。 (300kw memorial)

東北の星

上野駅1階東北線到着ホール。 かの有名な絹谷幸二さんの若い頃の作品。 意地悪にも 改札付近の駅員さんに「あれはどなたの作品ですか」[何を意味しているのですか]と訊ねて見たが(詰め所までいって訊ねた)誰も知らない 関心もない。 葛西さんと言う年配の方…

思考の遊び・ジューディット シュワルツ

トロントを中心に活躍するアーティスト。 木とスチールを使った作品。 一見立体に見えるが実は壁に張られた平面の作品。 見慣れたものへの親近感と違和感を覚える落ち着きの無いアンバランスな空間を試みている。 カナダ大使館の地下には劇場・コンサートホ…

堀一郎の高台

無心の一語に尽きる素晴らしい高台。 茶碗は 瀬戸黒 (引出し黒)。 (60000KW)

五島美術館「茶の湯名碗」

お茶に伝わる日本の名碗。 グラビアではいつも目にする茶碗だが 約半数は 始めて直に目にするものでした。 国宝、大名物、天下の名碗一堂勢ぞろいに釘付け と言う感じで圧倒された一日でした。 井戸茶碗 銘 「喜左衛門」国宝 目に焼き付けて帰りました。

鳴海織部

鳴海織部は「赤楽」と言う地元の土でこの色を出さないと 似たものは出来たとしても 正真正銘の鳴海織部とは言えない。 だがこの土は瀬戸の組合(作家さんたちの)が抑えていて門外不出とされている。組合員以外 他の地域では使えない仕組みになっているらし…