篠笛つくり 10本

女竹の乾燥を2年も3年も待てないので竹藪からかなり乾燥した3年物の竹を選んで持ち帰っている。そして数週間天日干しの後、ガスで焙って油抜きする。でもほとんどよく乾燥していて油は出ない。

 作り出したら止められませんね、特にチューニング(穴あけ)が面白い。

中央の1本がテスト第一作。穴あけ具合、穴の間隔と音程の具合、竹の長さと音との関連性、これでおおよその事は掴めましたね。だから長さの付け足しもしてみたりしていろいろ探ってみた。

穴の明け具合で(削り具合)で吹きやすかったり音がかすれたりする。

でも大切なことはその笛に馴染むことだと分かってきた。

歌口に唇の持って行き方、風の送り方の強弱 この点はその笛に慣れればかなりな音は出るものだ と分かってきた。

当然のことだがチューニング(音程)は絶対に狂はさせられない。小刀運びに細心の注意が必要なのだ。

穴あけには錐で空けて削りだす、細い錐で空け小手で焼いて穴を広げる、そしてどちらも鑢で仕上げる、ま こういったやり方。

左から4本目は先生に最初戴いたもの。6ッの穴はこの音程にすべて合わせてある。PCチューナーのお陰で比較的に易かった。

篠笛つくり 10本の画像