油壺

江戸時代どこの家にもいくつか転がっていた小壺。

用途は灯油を入れたり鬢付け油や鉄漿(おはぐろ)を入れたりする雑器であった。(と聞いている)

今は、この可愛い姿と、さりげない絵付けが受けて、コレクションの対象になっているらしい。この写真の絵付けは梅紋と言われ最も数多く描かれているそうだ。

産地は、伊万里(有田)、瀬戸、他全国各地で焼かれている。磁器のものが多いが、陶器のものも焼かれている。

我が家にも十個ほどごろごろしているが、年月とともに数が減ってきているようだ。

この油壺に一重の椿を生けたら、なんともいえないほっとする風情をかもし出す、愛らしい小壺だ。

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